緊張性頭痛

長時間にわたるデスクワークなどによる疲れやストレスによって、血行が阻害されてしまい発症するのが緊張性頭痛です。

不自然な姿勢によって、頭から首、肩にかけての筋肉が収縮してしまい、こうした筋肉の過度な緊張がもたらされると、酸素や栄養素の供給量が低下してしまうと同時に、疲労物質である乳酸や老廃物の排出が抑制されてしまうのです。

他に現れる症状としては、首や後頭部、肩にかけてだるい感覚や重さを感じるといったものが挙げられます。慢性的な頭痛でお悩みのほとんどの方は、この緊張性頭痛が占めています。

血管性頭痛

血管性頭痛はいわゆる偏頭痛（片頭痛）という呼び名で知られているもので、拡張した脳の血管がその周辺に存在する神経を刺激し、引き起こされる頭痛です。傾向として女性に多く見られます。片頭痛という字面から左右どちらか片方だけに痛みが生じるものと誤解されることもありますが、両側が痛むこともあります。

症状の特徴としては、脈に合わせて痛みが起こったり、吐き気や嘔吐、音也光に敏感になるといったことが挙げられます。ストレス下に置かれていることよって引き起こされますが、その反対に、過度のストレスから解放されて血管が拡張することで、症状が現れるということも多くあります。

群発頭痛

偏頭痛とは反対に男性に多い傾向があるのがこの群発頭痛です。

ストレスや首周辺の筋肉の過度な緊張、骨格のゆがみなどが原因となり、目の後ろにある血管が炎症を起こすといったメカニズムで生じます。群発頭痛の症状が現れるのはリラックスしているタイミングで、突発的に強い痛みに襲われてしまい、睡眠中でも頭痛の症状が現れるなどといった特徴があります。

比較的短時間、１時間ほどで痛みは落ち着いてきますが、痛む方の目から涙が出たり、充血したりすることもあります。
個人差もありますが１〜２ヶ月ほど毎日のようにこうした頭痛に悩まされる状態が継続し、このようなサイクルが半年から数年おきに何度も繰り返し訪れます。

デスクワークなどでこまめに休憩して体を動かす

筋肉の過緊張は習慣的に同じ姿勢を続けていることで引き起こされます。パソコンやスマートフォンを長時間使用している場合は特に注意が必要です。簡単なストレッチなどをこまめに行うことで、固まった筋肉をほぐすよう心がけてください。

スタンディングデスクを活用するなど、長い時間同じ姿勢を取り続けて、筋肉や骨格のバランスを崩さないようにして、症状を悪化させる要因を取り除きましょう。

習慣の見直し

つい足を組んでしまうといったちょっとしたクセや習慣でも、それが蓄積していってしまうことで、徐々に体にねじれが生じ、体全体のバランスが崩れてしまいます。

食事の際にいつも同じ側で側ばかりで噛むと顎関節や周辺の筋肉がアンバランスな状態となります。特に顎関節は人間の体の中でも最も大きな関節で、毎日の食事によって無意識に習慣化してしまいやすいため、その悪影響は軽視できません。顎に生じたゆがみは全身に影響を及ぼしてしまいます。

また、首を動かしてついポキポキならしてしまうといった習慣も危険です。首は太い血管や全身を制御している神経が通っている繊細かつ重要な場所。むやみに鳴らすのはとても危険な行為で、脳に障害を起こしてしまう可能性もゼロではありません。国家資格を持った施術者が施術の過程でポキッと鳴らすぶんには安全ですが、あくまでも最新の注意を払いながら施術を行っている部位であることを肝に命じてください。

リラックスできる時間や空間作り

また趣味の時間、気楽に話せる相手と過ごす時間など、ストレスから解放された時間を捻出し、リフレッシュすることも頭痛の予防や症状軽減になります。

アロマや小物などを利用して、バスルームやベッド周辺などを自分がよりリラックスできる工夫を心がけ、くつろげる空間づくりをしましょう。